ポータルサイトの作り方

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ポータルサイトの作り方

1. 中小企業・個人事業主に最適なポータルサイトとは?

「ポータルサイト」という言葉を最近よく耳にされる方もあるかと思います。「ポータル」は、「入り口」、「玄関」などの意味があります。したがって、一般的に「ポータルサイト」とは、「ユーザが、インターネットを閲覧する際に最初に訪れるページ」です。

ポータルサイトと言えば、一般的に「ヤフー」、「Google」、「MSN」等の大手企業が構築したサイトが知られています。これらのサイトは、費用やマンパワーなどを考慮すると中小企業・個人事業主が参入する余地は少ないでしょう。

ですが、「ヤフー」のサイトのように様々な分野の情報が網羅されていなくても、最近は、ニッチ(特定分野)な情報を集めたサイトもポータルサイトと呼んでいます。

たとえば、次のようなケースもポータルサイトに該当します。

先日、私のところにホームページ作成について相談に来られた方のお話です。その方は、食べ歩きが趣味で、地域のレストランを数十件食べ歩きして、おいしかったレストランについて本音でコメントをしたいとの事でした。
ビジネスモデルとしては、サイトの訪問者が増え、軌道に乗ってきたら、紹介したレストランからの広告収入を得るスタイルです。

このように「好きな事」、「得意な事」で、ニッチな情報を集めたポータルサイトであれば、中小企業・個人事業主も参入の余地があります。

また、ニッチなポータルサイトが軌道に乗るまでには、情報集積・サイトのアクセスが上がるまでに一定の期間が必要となるため、大手企業は参入しづらくなります。

2. ポータルサイトの種類

・情報掲載サイト
前述のレストラン情報掲載サイトなどが該当します。テーマはニッチな方が、ライバルが少なく、週末起業家には有利となります。広告料が主な収入源となります。

・マッチングサイト
広告主とクライアントのマッチングを行います。後述の成功事例で紹介する「民間駐車場マッチングサイト」などがこれに該当します。広告料に加えて、マッチング料が主な収入源になります。

・比較サイト
商品やサービスの比較が一覧できるサイトです。「価格?COM」が有名です。出店料や広告料が収入源になります。

以下に紹介するサイトは、収入源にする事も可能ですが、どちらかというとポータルサイトの魅力を増強するために、他の種類のポータルサイトと組み合わせた統合ポータルサイトとして利用すると効果的です。

・掲示板サイト
特定のテーマに関心のあるユーザーが書き込めるサイトです。

・リンク集サイト
外部サイトのへのリンクを集めて一覧にしたサイトです。

3. ポータルサイトの魅力は?

一番の魅力は、レストランの食べ歩きの例のように、誰でも身近なテーマの中から「好きな事」、「得意な事」を選択して始めることができる点です。

身近なテーマでしたら、ビジネスのネタ探しに苦労しなくてもすみ、資格などが必ずしも必要ではないので、参入の敷居は決して高くありません。

次にポータルサイトはサイトの継続性に優れている点が魅力となりますが、その点を無料ブログと比較して説明します。

ブログは簡単に無料で開設できますが、その反面、日記形式で常に自分が中心となって書かなくてはならないため、更新が大変などの理由からサイトを放置してしまう人が多くなっています。

この点においても、統合ポータルサイトであれば、リンク集の構築など他サイトの力を借りる、掲示板の構築など他人のライティング力を借りるなど、様々な機能を有効活用することで、楽しみながら更新を継続できます。

次に収益面の魅力について述べます。前述のとおりポータルサイトが軌道に乗るまでには、一定の期間が必要ですが、一度軌道に乗って収入を得られるようになれば、システムを自動化することで、労力の割には高額の収入が継続的に得られるケースが多くなります。

その他の魅力として、検索エンジン対策に有利な点があります。検索エンジンは情報の集積された専門サイトを検索結果の上位表示する傾向にあるので、アクセスの向上につながる点も見逃せません。

3項でポータルサイトの魅力がお分かりいただけたかと思います。

4. ポータルサイトで成功するための手順・作り方

ポータルサイトの作り方に関していえば、コンテンツを充実させてサイトをブランド化することが成功の最重要ポイントとなります。では、どのような手順でサイトをブラド化すれば良いでしょうか。

①広告主やクライアントのニーズを十分に調査した上でポータルサイトのテーマを決めること。
そのためには、常にアンテナを高く張って、情報に対して感度を高めておく必要があります。「キーワードプランナー」(過去一ヶ月間に検索エンジンで検索された各キーワードの回数を調査できる)などを活用して、ユーザのニーズをつかむのも有効な手法です。

②テーマが決まったら、コンテンツと必要となる機能を吟味すること。
3項でも述べたとおり、統合ポータルサイトにする方が、コンテンツの充実が図れ、サイトの運営も容易になります。たとえば、掲示板などを利用してユーザの本音を情報共有すると効果があります。サイトの訪問者は、メーカーやサイト管理人からの情報よりも、一般ユーザの生の声を知りたがるケースがあるからです。

また、ユーザ同士が活発に意見交換をしている方が、サイトが賑わっていている雰囲気が出て、サイトの訪問者に信頼感を与えることができます。注意点としては、ユーザ同士のトラブルなどに、管理人が常に責任を持って対処できる運営体制を整えておくことです。

③コンテンツと利用する機能が決まったら、必要な情報を網羅していくこと。
どのような情報を掲載していけば良いかについても、「キーワードプランナー」は有効です。関連してデータベースを利用するなど、情報が整理されていて、簡単に見つけられるようにしておくことも重要です。

その他にも、最初から有料にするとアクセス数や会員数が増えないので、無料でスタートして、アクセス数や会員数を増やすことに専念し、軌道に乗ってから広告収入やマッチング料を徴収するようにすることも重要なポイントです。

以上のポイントを押さえ、「○○ならこのサイト」というイメージを一人でも多くのユーザに与えることができ、また会員になるメリットを訴求して、会員の囲い込みができれば、サイトのブランド化は成功と言えるでしょう。

5. ポータルサイト成功事例―民間駐車場マッチングサイト

2001年に週末起業を開業して成功を収め、2006年に独立された株式会社エレメントの代表取締役、近藤勉さんの事例を紹介します。

近藤さんは、空港周辺の「民間駐車場マッチングサイト」を運営しています。空港周辺の格安民間駐車場を宣伝し、予約斡旋につなげることで、駐車場の所有者から一台平均15%程度の成果報酬を得ています。また、駐車場の広告掲載も収入源の一つです。

売上げは好調で、旅行シーズンには月商百八十万円を超えることもあるそうです。
それでは、近藤さんが成功したポイントをあげてみましょう。

①IT化が遅れ、インターネットを利用した販売促進に疎い民間駐車場業界と、駐車場情報の不足している利用者のニーズに迅速かつ的確に対応したこと。

②ニッチな民間駐車場業界にターゲットを絞ったことで、大手の参入を防いだこと。

③駐車場業界の事情や経営者の悩みを、アルバイトを通してある程度把握していたため、営業のタイミングがつかめていたこと。

④ポータルサイトのシステムを簡素化し、経費を削減したこと。

⑤完全成果報酬で、駐車場経営者のリスクを軽減し、気軽に契約ができるようなしくみにしたこと。

⑥駐車場情報だけでなく、各空港、税関、航空会社ホームページ、宿泊予約サイトへのリンクなど、海外旅行に関する様々な情報を網羅し、「海外旅行ならこのサイト」というブランドを確立したこと。

⑦ビジネスの次の展開として空港ごとのサイトの別途立ち上げ、契約している駐車場会社と提携した旅行者向けペット預かりサービス、海外みやげ予約宅配サービスなど、次々と新しいサービスを展開したこと。

近藤さんは特別苦労した点は今まで無かったとのことですが、契約者を増やすために、とにかく手当たりしだいに駐車場経営者や旅行会社にメールを送ることに注力したとのことです。

このように、果敢にビジネスを展開されてきた近藤さんですが、新規事業にも継続的に取り組まれているので、今後のさらなる成功が期待されるところです。

全国空港駐車場パーキングサイト

6. 統合ポータルサイトを構築するにはCMSが最適!

ポータルサイトのような膨大な量のコンテンツを作成・更新していく上で、近年はCMS(コンテンツマネジメントシステム)が採用されるようになってきています。

CMSは、リンク追加など煩わしいコンテンツの更新作業をソフトウェアで自動化するシステムです。特に最近は、WordPress(ワードプレス)など、オープンソース(誰でも無償で利用・改良ができるソフトウェア)のCMSが台頭してきています。

オープンソースのCMSを利用すれば、比較的安価にポータルサイトを構築できます。
さらに、WordPress(ワードプレス)のプラグインに代表されるように、多数の機能を兼ね備え、ポータルサイトに間棚に組み込むことのできるCMSもあるので、前述の「ポータルサイトの種類」で述べたような複数の種類のポータルサイトを組み合わせた「統合ポータルサイト」を構築することができます。

これらの機能を適材適所に配置し、いかに効率よくコンテンツを充実させ、「統合ポータルサイト」を構築ていくかが、システム面からみたポータルサイト成功のポイントとなるでしょう。

実際のサイトの構築は、CMSの専門業者に依頼するとしても、更新管理については、専門業者に講習を依頼して習得するなどして学習し、ご自身でされるのがサイトを充実させ、更新を迅速に行い、経費を節減するためにはベストでしょう。

今まで述べてきましたとおり、ポータルサイトは、身近なネタで誰でも始めることができ、無料のCMS駆使するなど正しくアプローチをすれば、成功の確立はグーンと高くなります。あなたもポータルサイトで、楽しみながらビジネスを始めてみませんか!

個人および中小企業の新規事業で独自のポータルサイトを作るには、ポータルサイトのテーマを決めたり、どのようなツールで作成していくのか、方向性を決めなくてはいけません。

ご要望があれば、週末起業家・起業家がポータルサイトを作成するのをフォローする特別な内容の講座を開講いたしますので、ご相談ください。

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